2013年4月17日水曜日

キャブレター


 今回はなんとなく憂鬱なキャブレターのオーバーホールを始めます。








 何が憂鬱かっていうと、昔ガソリンだったであろう何かのニオイでフロート室の中の惨状がだいたい予測できてしまうわけですよ。だいたいフューエルコックが不甲斐なさ過ぎです!”OFF”にしていたのにホース抜いたらだだ漏れだったとはこれいかに。――と愚痴を言っても仕方がないですね。わかっています、ガソリンを抜いていなかった自分が悪いんです。

 さて、気持ちを切り替えて始めます。まず、スロットルワイヤーから外すためにトップキャップを外しスロットルバルブを抜いてしまいます。そして、単体になったキャブレターからフロート室を外します。・・・しかし、4本あるねじのうち、一本だけ回らない。下手するとまたねじをなめてしまいそうだ。

あ―― またかよチクショ― ・・・とか思いながらも、マスターシリンダの皿ねじと違い、今回はなべねじなので壊れる前に“ネジザウルス”を使ってみます。この工具はプライヤのようにつかんで回すだけ。先端のねじをつかむ場所が丸いねじをつかみやすくなっています。

しかし、手に力が入らずねじが滑って緩まない。キャブ本体をバイスで固定したりして何とか緩みました。それにしても手が痛い。コレはちょっと使い勝手がいまいちかな?先端の形状はすごく良いんだけどグリップをつかむ力が入れにくい。バイスプライヤーのようにロックする機能があったらいいかも。

 さて、早速フロート室を開けてみた。・・・う――ん。だいたい予想通りかな?内部が全体的に茶色くなり、ジェット類が詰まっていたり、ニードルバルブが抜けなかったり。

少しずつ作業していては面倒なので一気に全てのパーツを外して掃除してしまいます。しかし、まるでゴム系の接着剤が付いているような感じで、隅の方やパイプの中で固まったオイルがなかなか取れない。

パーツクリーナを吹き付けてナイロンブラシでこするを繰り返す。さらに繰り返し、繰り返す。お―― 始める前に比べると全然違いますねー。ジェット類もパーツクリーナ浸け置きエアブローで穴が見えるようになった。

Before    →     After
 フロート室へ入るガソリンの量をコントロールするニードルバルブ。これがどうしても固まって動かなかった。Oリングもボロボロだったので交換します。
最後に全ての燃料や空気の通路が貫通しているかパーツクリーナを注入して確認。
l  メインジェット
l  パイロットジェット(スロージェット)
l  スタータージェット(チョークバルブ)
l  パワージェット
l  オーバーフローチューブ
l  エアスクリュー
オールクリア! ――完了です。

 いよいよ組み付けてエンジンをかけてみようとしたがエアクリーナーが粉になりかけていました。部品を取り寄せないとならないので、エンジン始動は次回以降に持ち越しです。





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