2013年6月8日土曜日

タイヤ交換 ~作業編~


 







 さて、交換作業の方ですが、ホイールを外して作業開始です。交換はタイヤチェンジャーなんて便利なものはありません。タイヤレバー2本で交換していきます。また、ホイールの付いていない古タイヤを下に敷いて作業するとブレーキディスクやスプロケットに傷が付かずに作業できます。自分としては軽自動車用の12~13インチぐらいのタイヤがオススメなのですが、今回は無いので庭に転がっていた19インチのモトクロスタイヤを使いました。



バルブコアを抜いて空気を抜き、ビードストッパーを緩めたあとタイヤレバーをタイヤとリムの間に差して下に押し、ビードを落とす。
 あと、とりあえず説明は自分の手前側が6時、奥が12時の方向という風に時計に見立てて説明します。


ビードストッパーを10時ぐらいの位置にして置き、6時ぐらいの位置を踏んでビードを落としながら11時と1時くらいの位置にレバーを差し込みビードを外へ出す。1時に刺したレバーを抜き、2時ぐらいの位置へ刺しレバーを起こす。これを3時、4時と繰り返していき、ビードストッパーの部分を最後にめくるようにする。このとき、バルブを付け、ほんの少しだけ空気を入れておくとチューブが張ってレバーがチューブにひっかかりにくくなる。さらに、裏返して反対側も同じようにビードを出す。


両側のビードが出たら、チューブを引き出し、ホイールを引き抜く。しかし、組む前にここで一つ気になることがある。ビードストッパーの処遇をどうするか・・・? 舗装路主体で空気圧150kPaぐらいで走るならいらないし、ホイールバランスを考えると無いほうがいいのでは? ・・・と外すことにした。

 組む前に、タイヤのビード部にビードクリームを塗っておく。そして、今度は逆の手順で組んでいく。組み付けるタイヤにホイールを差し込み、この時点でチューブも入れてバルブをホイールの穴に通しておきます。さらにここで一度空気を入れてねじれを解消し、組み込むときにレバーが引っかかりにくくするために空気を全部抜かずに少しだけ残し、バルブコアは付けたままにします。


今度はビードストッパーが無いのと、トレールタイヤはレース用に比べてビードが緩いのでかなり楽に組めます。まず、6時の辺りを足や膝で踏んでリムの中央の“みぞ”までビードを落としながら4時と8時の辺りにレバーを差し、ビードを入れていく。さらに9時と3時、10時と2時というように左右対称にビードを入れていき、片側が終わったら裏返して反対側も同じようにビードを入れていく。


組み終わったらビードを上げるために一度500kPaぐらい空気を入れ、抜きます。


もし、この時点で上の写真のようにバルブが傾いているなら、バイクにホイールを付けてから修正する。空気を抜いて、ビードストッパーを緩めて、バルブが傾いている方向へ勢いよく回し、勢いよくブレーキをかける。すると、ホイールとタイヤがずれて傾きが修正されます。

 ここまでの工程をフロントもほぼ同じ手順で交換して終了。

 全日本選手権のメカニックたちはこれを5~10分ぐらいでやってしまう。ちなみに自分は20分近くかかった・・・。まだまだ精進しなくては・・・。


  一方、世界選手権では、タイヤチェンジャーを持参していた・・・。手動式とはいえスゲェ。



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