外装が終わるまで、まだまだ時間がかかりそうなので、修理と同時に行った細かい改造いろいろです。ほとんどがTS200Rに乗っていたときも「どうにかならんか?」と思っていた部分。ドレスアップやパワーアップなどの類いではなく、実用性重視のとても地味な改造です。
~ キルスイッチ ~
一度押して“OFF”、もう一度押して“RUN”になるこのスイッチ、“OFF”になっていること忘れることが多いんですよね・・・。たいてい場合、モトクロッサーのキルスイッチに交換するところなのですが、スズキ車の場合、分解してピンを外すというちょっとした改造で押しているときだけ“OFF”のスイッチにできます。
どーでもいいことですが、プッシュスイッチで、押しているあいだだけONまたはOFFのスイッチはモーメンタリ型。押してON、もう一度押してOFFになるスイッチはオルタネイト型といいます。
~ ブレーキホース ~
元から付いていたフロントのブレーキホースは劣化して骨抜きになっていたので交換しようかと部品を注文。ところが生産終了との返答が。社外品のメッシュホースなども探したが見つからない。これは非常に困った。
無理矢理にでもなんとか付けてやるとRMX250S用のメッシュホースを取り寄せてみました。
とりあえず、長さが全く違うので取り回しを変更。本来はフォーク下を回ってキャリパーへ接続というちょっと変わったレイアウト。これをRMXと同じようにフォーク途中で後へ回るレイアウトに変えます。
・・・・・・でも、単純に変えるだけでは済まないんだなこれが。
ホースに当たって上下しなくなるので、フォークガードのガイドは付けられなくなります。だからといってガイドをなくすだけではグラグラなので、フォークガードに骨を入れて揺れないように補強。
そして、上下するアウターチューブにホースが引っかからないようにガイドを付ける。これでフォークから少し離れた所を通るようになります。
あっ、そうそう、このTS125Rは持ってきたときからフォークガードは付いていなかったので、上の写真はTS200Rから。
フォークガードのガイドが無くなったおかげで右側のメーターケーブルをガードに沿わせることができて、たるみを少なくすることができました。かなり重要な部品が出てこないとのことだったので一時はどうなるかと思いましたが、これはこれで悪くない結果かも。
~ フットレスト ~
最近のバイクはフットレストの幅が広い。これはとくにスタンディングで楽になります。
このTS125Rに合う幅広のフットレストも発売されているようなのですが、残念ながら品切れで次はいつ入荷するかわからないようです。
それなら仕方ない。だったら作ってしまえ~ ・・・とノーマルベースの改造ですが、作ってみました。
幅はどのくらいにしようかと参考にしたのは、うちにあるYZ125とWR450F。幅を測ってみるとYZが45mmで、WRが55mm。この違いは何?とか疑問が残る結果ですが、ここはあいだを取って50mmで。
~ シフトペダル ~
フットレストからシフトペダル先端までの距離が短い。そのためシフト操作がしにくく、操作のたびに足を後へ動かさないとならない。
どうやら200と変わらず125でも同じみたい。
いくつかの車種で確認したのだが、どれもだいたいフットレストから160mmぐらい。ところが、TSは140mmと20mmほど短い。
これを、切ってつないで延長~
~ オイルタンク ~
オイルレベルセンサーの辺りからオイル漏れ。TS200Rでも同じことがありました。交換してもあまり改善が望めないので、シリコンコーキング剤で固める。ほとんど外すことがないし、外すときはそのまま回せば外せるので問題ありません。
~ リアブレーキホースクランプ ~
ブレーキホースクランプが溶接されている・・・。
これではリアブレーキやスイングアームの辺りを分解するのにブレーキホースを外すのは面倒だし、外した後はブレーキ液がこぼれて塗装が傷む。・・・なので、ちょうど錆びだらけで塗り直そうと思っていたので、同時に改造。溶接されているクランプは切除してネジ穴をあけてTS200Rに使われているクランプに換える。これでスイングアームから簡単に外せるようになりました。
これではリアブレーキやスイングアームの辺りを分解するのにブレーキホースを外すのは面倒だし、外した後はブレーキ液がこぼれて塗装が傷む。・・・なので、ちょうど錆びだらけで塗り直そうと思っていたので、同時に改造。溶接されているクランプは切除してネジ穴をあけてTS200Rに使われているクランプに換える。これでスイングアームから簡単に外せるようになりました。
~ スロットル ~
なんとなく付けてしまったが、この辺はキワモノかな?TS200Rでレースに出ていたとき使っていたRM用のスロットル。ハイスロットルと言われているような物で、ノーマルの2/3ぐらい回した辺りが全開になります。
ワイヤーも変えてオイルポンプを外して混合仕様にしてしまえばそのまま付きますが、二股に別れたノーマルワイヤーを使う場合は加工が必要になります。レースではものすごく乗りやすかったが、街乗りではたぶんやめたほうがいいかも。
初めまして
返信削除TS200Rに乗っているのですがオイルがクランク等の潤滑も担っている車種もある、という話を聞き混合化に踏み出せずにいます
何か情報をお持ちでないでしょうか、、?
初めまして。コメントありがとうございます。
削除実際、昔の2輪車や4輪車で使われていたスズキの2サイクルエンジンにはクランクのベアリングを潤滑しないと焼き付いてしまうエンジンがありました。でも、89年以降のTS200R/125Rのクランクベアリングはボールベアリングを使っているので混合にしても大丈夫です。
このブログのいちばん古い投稿に出ている、以前乗っていたTS200Rは、ポンプとタンクを外し、開いた穴にふたをして混合仕様にして4年ほど1~2ヶ月に1回ぐらいのペースでモトクロスコースを走ったり、レースに出たりしていましたが、焼き付きなどのトラブルはありませんでした。
年式によってはオイルポンプからのホースが2本ありますが、片方はキャブレター、もう片方はクランクではなくシリンダーの内壁に開いた穴からオイルが出るようになっています。
これは排気バルブを潤滑するためかと思われますが、このオイルホースを外してキャップで塞いでも、排気バルブの辺りなどへトラブルは出ませんでした。
返信ありがとうございます!!
返信削除自分なりに調べたのですが整備初心者なので不安が拭いきれず
このブログに辿り着きました
とても良い情報が沢山あるのでこれから愛読させて頂きます
実際に混合化された方の話が聞けて安心しました
本当にありがとうございます。
また質問があるかもしれません、宜しくお願いします(汗)
はじめまして。オーナーさんがまだここにいることを期待して書き込みをします。
返信削除私も昨年からTS200に乗るようになりました。なるべく自分では構うようにしてますが知識はド素人です。
リア回りをスッキリしたく、フェンダレスキットを購入したのですが、ブレーキランプの配線がよくわかりません。もしご存じでしたら、どれがどれかを教えていただけると助かります。よろしくお願いします。ちなみに、白黒/黒白/灰色の3本です。
はじめまして。コメントありがとうございます。
削除テール/ブレーキランプの配線の色は下記のようになっています。
白地に黒線 ブレーキランプ
黒地に白線 マイナス(アース)
灰色 テールランプ
この辺りは年式などで変わるということはないと思います。
ありがとうございます。早速今週末にでも取り付けします。
返信削除今年は雪が多く、近所の山に入れるのは6月くらいになりそうで寂しい限りです。
初めまして、ts200rの記事を読みかじり参考にさせていただいてます。
返信削除まだ、コメント欄を確認されてましたらお教えいただきたいことがあります。
rmのスロットルに純正の二股ワイヤーを使用する際加工が必要とのことですが、どのようにする必要があるのでしょうか。
もしよろしければご教授願います。